焼津市の浜当目沖でのシュモクザメの目撃情報を受け、静岡市は10日、駿河区の用宗海岸海水浴場を遊泳禁止にした。
牧之原市は11日から数日間、静波、さがらサンビーチの両海水浴場を腰の高さまでの入水に制限する「遊泳注意」区域にする方針。
焼津市の浜当目海岸に続いて県内2カ所目。
遊泳禁止となった用宗海岸では、静岡市が海水浴客に周知するのぼり旗を立てたほか、臨時雇用しているライフセーバーが見回りをしている。
清水区の三保真崎、三保内浜の両海水浴場でも注意を喚起している。
牧之原市によると、市内の静波、さがらサンビーチの両海水浴場では台風14号の影響で波が高くなっていたことから 10日から既に「遊泳注意」区域としていた。
シュモクザメ目撃に伴い、11日以降も引き続き「遊泳注意」とし、海水浴客に注意を呼び掛ける。
シュモクザメは9日午後2時ごろ、焼津市の沖合約500メートルの海上で、行方不明者をヘリで捜索していた県消防防災航空隊の隊員が目撃した。
「ハンマーヘッド」と呼ばれる金づちのような頭の形が特徴。
県水産振興課は「シュモクザメは駿河湾に生息していて、沖合にいること自体は珍しくない。
基本的に浅い場所には行かないが、見掛けた場合は近づかないでほしい」と呼び掛けている。